社長ブログ 社長が日々考えていることを思いついたときに・・・

昼 寝

桜が過ぎて、期替わりの気忙しさも落ち着きを取り戻してきた休日の遅い朝、半覚醒の焦点の定まらぬ目をふと表に向ける。突然にまた季節が進んでいた。
木々がいっせいに新芽を吹いている。


花水木、紗羅などは、冴えた黄緑の「萌黄色」の新芽を付けている。
まず赤や赤茶色で芽吹いて、葉が大きくなるにつれて緑へと変わっていく種類。
常緑樹は経年の葉の濃い緑の上にそれらの色が重なる。
お隣の垣根の紅カナメは真っ赤に染まっている。
桜は花芯だけが残り、若葉の中に褪せた赤い色が滲んで少し物悲しい。


眺める近くの丘や山は、常緑樹の濃い緑の山肌に、新緑というより白っぽいクリーム色の帯がわずかな濃淡を含んで、不規則な広がりでふっくらと見える。
寄って見る葉のみずみずしさは感じられず、さらさらと少し乾いた感じだ。
遅咲きの山桜か、ところどころに薄いピンクの斑が入る。
更にこれを黄砂混じりの春霞が覆って、彩度を弱め、遠近感も少なく、煙ったような水彩画の風情。
緩んだ空気の中を、時折少し冷たい風が吹いてゆく。
時間が眠そうにゆっくりと流れる。


空気も景色も時間も私もみんな間延びして、なんとも心地よい。
家の掃除は取り止めて、甘い物でも食べて昼寝にしよう。

満開から散りはじめが艶やかでまた愛おしい。
私の住む地域では今年はこの週末が丁度良い時機となった。
私も近隣の河原で月並みに花見を楽しんだ。


日本人の桜に対する想いは特別なものがある。
日本では桜のシーズンと年度替りが重なる。卒業、入学、入社、転勤、決算・・・。
出会いや別れの緊張感と春への開放感が交錯して様々な人間模様を織り上げる。


当社では11人の新人を迎えた。今年もまた爽やかな風を社内に送り込んでくれた。
4月2日の入社式後に恒例の後楽園散策を楽しんだが、果たして彼らには今年の桜がどう映ったのか?
今は緊張の日々であるが、来年の今頃までには大きな蕾を蓄えるようになっていて欲しい。
 
そして、それぞれが尖がって個性豊かな花を咲かせてくれる事を期待する。

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