ディスプレイ業で(1)
「イメージを形に」 これがディスプレイ業のビジネスであるが、ひとつのイメージから最終的にはリアルな空間や造形物を創り出さなければならない。
その間には、多くの人たちと無数の伝達作業が介在する。通常の場合、まずお客様、そして営業、プロデューサー、プランナー、デザイナー、ディレクター、専門協力企業の人、実際にモノを作る製作者、現場作業者。ほとんどの場合、これらの機能の人たちが分担して一つの案件を仕上げる。
時にはプロジェクトチームを編成して大人数で取り組む。係わる人全員が完成させるべき空間や造形物のイメージを共有しなければならないのである。
ここで最も重要なのが伝達であるが、これが前に言ったように非常に不確実なものである。
お客様の要求に出来るだけ近く、いやそれ以上のパフォーマンスを目指して、数多くの打ち合わせ(=意思や情報の伝達)が行われる。各担当間や必要に応じて全体で。
この作業精度がどこかで極端に落ち込むと、全体が大混乱に陥り、打ち合わせのやり直しや再確認作業が発生し、効率の低下や余分なコストが必要になる。儲からないどころか作品の評価も悪く、最悪の場合は物件にいわゆる「穴が開く」ことになる。
こうなっては、お客様の満足どころか企業の信用もガタ落ちとなってしまう。
= ピー・オー・ピー「見本市展示会通信」 8月1日号掲載(同紙1日号にて毎月連載中) =