社長ブログ 社長が日々考えていることを思いついたときに・・・

想う、感じる、伝える。??

?味覚?
 
生理学的に言うと、味覚には甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の五つの基本味があり、それらの配分加減で人はいろいろな味を感じているとのことだが、われわれが一般的に味について語る場合は、純粋にこの生理学的な要素だけではなく、味覚以外の他の四つの感覚や記憶まで加えた総合的な「味わい」の話をしている。特に温度や香りはその大きな要素だ。
 
そういう意味では五感全体の感覚であり、さらには個人的嗜好の差も非常に大きく、これを他人に言葉で伝えるということは甚だ心もとない、と言うより正確に伝わることなどありえないという確信に近い。
 
だいたい「辛い」と言っても、唐辛子とわさびの辛さの違いを端的に表現する言葉が見つからない。唐辛子はホットで、わさびはクールな辛さ。…端的には程遠いが、短く言おうとすればせいぜいこんなところか。それも相手が唐辛子やわさびを食したことがあるという前提での表現だ。一度も食したことのない人に、わさびのあの微妙な味わいを説明しようなんて挑戦心は毛頭起こらない。
 
しかしながらおいしい物は、教えたい、食べさせたい、聞きたい、食べてみたい、が人の常。
 
『スープはとんこつ醤油、こくがあるのに油が口に残らなくて割りとあっさり、味は少し薄めかな。麺は中細のちぢれ。卵の練りこみ具合が良く、これにスープが絡んでのど越しは最高。量はおおよそ180gでまあ普通、食べ終わるまでのびない。チャーシューはもちろん自家製、たっぷり厚切りだが歯の先でほろりと解ける。他の具はメンマと焼き海苔だけ。余分なものは一切ない。そうそう、きざみネギは好みの量を聞いてくれる、俺はいつも大盛り』  これだけ説明しても味は伝わらない。
 
もう面倒くさいから食べさせに連れて行く。「どうだ、旨いだろ」「なんか中途半端ね、こってりかあっさりかハッキリしてほしいわ。スープも少し温いし。私あんまり好きじゃない。遠くまでわざわざ来たのに」
 
「!?」
 
私にとって至高のラーメンは、彼女にはカップ麺より少しまし程度なのである。こんな徒労がいつも繰り返される。
  
 
= ピー・オー・ピー「見本市展示会通信」’09年4月1日号掲載 =
 
展示会コミュニケーションサイト 「展コミ」
http://www.eventbiz.net/ 

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