社長ブログ 社長が日々考えていることを思いついたときに・・・

大雪

節分も過ぎて今日は2月6日。 
1月は連日賀詞交歓の立食パーティーでほとんど立ちっ放しのうちに終わりました。 
外はみぞれが降っています。 
予報では大雪の可能性も報じられましたが、どうやら大事には至らなさそうです。 
成人の日の大雪には往生しました。 
 


雪の少ない首都圏では、たまに雪が降り出すと子供のころの浮き浮きとした気分が甦ってくるが、実生活には大きな支障をきたす。 
電車の遅延、道路の大渋滞、歩行者の転倒、飛行機も欠航、通勤も、買い物も大変なことになる。
私がまだ日立製作所を担当していた頃、土浦のある工場に大型の展示施設を作る仕事を受注した。 
ちょうど今時分だったと思うが、4日間ほどの工程で作り上げることになっていた。 
近隣の旅館を予約して、協力会社の職人さんと泊まり込みの作業だ。 
作業の初日、雪の予報だったので早朝に自宅を出発した。 
マイカーで。(現在は自家用車を業務に使うことは禁じています) 
当時私は春日部に住んでいたので、常磐道の柏ICを目指した。 
家を出る時には小雨だったが、間もなく雪に変わり辺りがすぐに白くなっていく。 
勾配のきつい橋では軽自動車がスリップし始めている。  
柏ICではまだチェーン規制もなく常磐道に滑り込んだが、同時に前が見えない程の本降りとなってしまった。 
轍の所だけ見えていたコンクリートの路面にも瞬く間に雪が積もり道路全面が真っ白になった。  
チェーンなしでは危険な状態になったが、路肩に止めて作業すればさらに危険である。 
アクセルを踏み込まず、ブレーキも使わないようにゆっくりと走らせるしかない。 
いつしか前を走っていた車のテールランプも見えなくなり、後ろから来る車の気配もない。 
対向車も全く来なくなった。 
おそらく周辺のICは入場制限となったのだろう。 
雪の高速道路に自分一人しか居ない気がしてくる。 
これでエンストでも起きたら・・・そんな恐怖を感じた。 
やっとのことで土浦北ICまでたどり着き、料金所のすぐ先でチェーン装着。 
多少心の余裕も出て走り出したが、ここで大トラブル。 
道を間違えてUターンしたところでドスン! 
雪が積もって見えなくなっていた側溝に前輪を落としてしまった。 
私の車はFFなので自力脱出は無理。 
JAFの会員にもなっていない。 
行き交う車も少なく、たまに通る車も頼りになりそうなものはない。
途方に暮れているとジャリジャリとチェーンを付けた車の音。 
ダンプカーだ。 
思わず前に出て止まってもらう。 
運転席の窓を開けた寡黙な運転手さんはすべてを理解したようだ。 
ものも言わず私の車の後ろにダンプを止めると、私の車の後部の下をのぞき込み、自分の車からロープを取り出し、ほんの2、3分で両方の車にロープを絮した。 
私に自分の車に乗って前輪の向きを固定するよう指示し、ロープにテンションが懸かるまでダンプをゆっくり移動して「いいかあ!」の合図とともにアクセルをブァン。 
雪の中に無様に突っ伏していた私の車は、再び凛々しく四本足で起ち上がった。 
礼を言う間もなくダンプは行ってしまったが、本当に有難かった。 
親切な運転手さんだった。 
早めに出発したので私は何とか集合時間に現場に着いたが、待てど暮らせど他の車が来ない。 
資材を積んだ車も、木工、電気、床工事の職人さんも誰一人。 
今のように携帯電話もなく状況が全く把握できない。 
ラジオのニュースでは首都圏の道路は立ち往生した車が氾濫しほぼ壊滅的な状況だと伝えている。 
作業ができる程度にみんなが集まったのはもう日も沈みかけた頃で、結局初日の工程は吹っ飛んでしまった。 
夜間作業を増やして何とか予定通り完成引き渡すことが出来たが、雪が降る度にこ時のことは思い出す。 
 


覚えている人も少なくないと思いますが、この雪で首都圏のタイヤチェーンはすべて売り尽くされ、多少のサイズ違いや不当な価格で売り付ける輩まで出て問題となりました。 
後に言う59豪雪(昭和59年)のことだったと思います。 
関東に雪の多い年は春が早いと言われますが、今年はどうなんでしょうか。

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