はじめまして。SWCです。
ブログのライターとして名を連ね、なかなかエントリーできず、心苦しく思っていました。私の担当分野は写真。特に空間と写真について。
ディスプレイデザインと写真の関係ってみなさんどういうことを想像されますか?私たちの仕事、特にイベントやステージなどは一瞬の華やかさや感動を与えますが終わってしまえば跡形もなく消えてしまいます。この儚くも一瞬の華やかさのために関係者は長い時間をかけて苦労しています。その一瞬を形として残す手段は写真しかありません。もちろん動画(ムービー)でも記録を残す場合はありますが、どこででも手軽に、特にウェブなどでその仕事の内容を的確に伝える手段は写真しかありません。
みなさんはデジタルカメラをお持ちですか?今や一人一台の時代と言っても過言ではありません。撮ってすぐ見られる。失敗したらすぐに消せる。フイルム代・現像代がかからない・・・等、メリットはたくさんあります。私たちの仕事でもデジタルフォトがもたらすメリットは計り知れないほどです。みなさんの場合と少し違いますが・・・。
プロフェッショナルな仕事の現場ではコストとスケジュール管理が絶対です。できるだけ効率よく短時間でクオリティの高い仕事が要求されます。現場での記録写真という意味ではかつてのアナログ(フイルム)の時代に比べデジタルフォトはそのプロセスと結果、そして効果を劇的に変えました。
■撮ってすぐ見られる=クライアントの確認が容易。
■短時間での納品が可能=コストダウン
■現場で対応できなかった不測の出来事に後で対応できる=時間の効率化
などがあります。
しかし、一番のメリットは何だと思いますか?


ここに2枚の写真があります。2004年のCEATEC JAPANの三菱電機ブースです。デジタルで撮った作品でディスプレイ年鑑やドイツの空間系専門誌にも掲載された作品です。この2枚は撮影後にデザイナーと協議しながら2枚とも作品として残したものです。デザイナーのイメージに近いのは左側で私が現実の空間として正しい色合いになっているものとして残したのが右側です。この2枚は撮影後に、色温度を変えて明るさやコントラストなどの補正を若干加えたものです。フイルム時代はカメラマンの判断により現場でフイルムの種類を変えて撮影していました。
この2枚、どちらも正しいのです。デジタルフォトはよりデザイナーのイメージに近い作品を撮影中はもちろん撮影後でも作り出すことが可能になりました。もちろん、デザイナーのイメージが最優先です。デジタルは修正・加工が容易にできます。しかし、そこに何かを加えたり、引いたりはしません。それでは作品ではなくなってしまいます。
デジタルフォトはみなさんが感じている便利さだけではなく、プロの世界ではデザイナーのイメージする世界により近いモノを生み出す道具としてなくてはならないものになりつつあります。デジタルフォトは実はそれを使う側の持つ「イメージ」というモノサシが一番大事なことであることを再認識させてくれます。
次回からはディスプレイ・空間におけるデジタルフォトについて、裏話や面白い話などをご紹介するつもりです。