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Designer’s Viewpoint

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みなさんの中で写真を一度も撮ったことはないという人はいますか?たぶんほとんどいないと思います。コンパクトカメラ、一眼レフ、さらにもっとマニアックなカメラ。そして最近ではデジタルカメラ、カメラ付き携帯・・・。色々な場面で写真がより身近な時代になりました。そのときにレンズの画角というものを意識したことがあるでしょうか?間単に言えば「写る範囲」です。この画角というのは実は人それぞれに相性というものがあるのです。視覚と画角の相性です。


かつてカメラが無い時代は目に見えるものを写し取る行為として「絵画」がありました。実は画家にも自然に描く画角というものがあり、例えばセザンヌはレンズで言えば100mm(水平画角約63度)あたりが多く。ミレーや有名なオランダの風景画家たちは比較的ワイド(広角)レンズでモノを見ていたそうです。


「写る範囲」というのは人それぞれのものの見方や、考え方から自然に好ましいものが必ず存在しています。ちなみに最近のカメラ付き携帯は35mm?40mmくらいが多いはずです。このあたりが実は一番モノを自然に見つめられる画角だからです。


前置きが長くなりましたが、それではこのディスプレイの世界ではどうでしょう?私は普段、東京国際フォーラムや東京ビッグサイト、幕張メッセなどの展示会で企業が出展しているいわゆる展示ブースというものを多く撮影しています。そのときに撮影立会いとして必ずブースをデザインしたデザイナーが立会います。


デザイナーは実際にブースが完成する前にクライアントや関係者にCGでその完成予想図をプレゼンテーションしています。ですから、そのブースデザインの一番美しいアングルを知っています。撮影は全てデジタル撮影ですから、現場で実際の画像を見てもらいデザイナーに確認を取ります。そのときにほとんどのデザイナーが一発でOKを出す画角があります。


私の時代はCGなどありませんでした。(歳がばれますね)、通常はパースと呼ばれる一点透視や二点透視の手描きの完成予想図を描いていました。そのときのことを振り返ると決まって安心する「感覚」というものがありました。そのときから写真をやっていましたから、そのときの画角(=レンズ)は今でも覚えています。35mmフイルムの焦点距離で言うと20mm前後だったと記憶しています。翻って今のデザイナーはどうでしょう?


今も昔も手描きのパースでもCGでも、変わらないのです。ほとんどが18mm?28mmあたりの画角です。この世界のデザイナーは面白いほどこの画角でデザインを考えモノを見ています。これらの画角は写真を本格的にやっている人意外はあまり縁のない画角で、言葉を変えれば現実感のない視覚と言えます。


デザイナーが空間をクリエイトしていくというのは大雑把な言い方をすると現実に存在しない視覚から現実を生み出す行為と言えます。このあたりの感覚が実際のモノを見る画角に通じているのか?おそらくプロダクトやグラフィックのデザイナーはまた違った画角でモノを見ていると思います。たぶん標準?中望遠と呼ばれる、モノ自体をより見つめる画角です。ちょっと面白いと感じたのでご紹介しました。


ちなみに私のハンドルネームSWCのSWはスーパーワイドという意味です。私もこの世界の人間ですのでワイドな画角が一番落ち着きます。余談ですがこのハンドルネームでこの意味がすぐに分る人はかなりのカメラ通です。SWCでした。

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