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魂はディティールに宿る

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私がかつてデザイナー時代に。そして今も座右の銘にしている言葉があります。「魂はディティールに宿る」。


先日、撮影で世田谷文学館企画展「向田邦子 果敢なる生涯」へ行ってきました。


展示空間の撮影に入る前に軽く下見・・・。と考えた私の目に飛び込んできたのは向田邦子の素晴らしいポートレイトでした。彼女が撮ったのではなく彼女がモデル。しばし釘付けになってしまいました。
まるでプロのモデルのよう。美しく、優しく、少しもの哀しいポートレイトは恋人が撮ったものだそうです。なるほど・・・。


特に目が素晴らしい。目の輝き、恋人への思慕がビンビン伝わってきます。たくさんの女優との交流からか自分を綺麗に見せることも自ずと備わっていたかのようです。
篠山紀信や立木義浩といった名だたる巨匠が撮った仕事場での彼女のポートレイトはそれとは好対照で力強く、凛としています。


25年前に51歳の若さで、飛行機事故で突然逝き、短くも激しく生きた彼女の生涯が死後見つかった多くの写真から伝わってきます。


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世田谷文学館「向田邦子 果敢なる生涯」 寺内貫太郎一家のちゃぶ台セット


「だいこんの花」「寺内貫太郎一家」などなど。脚本や小説などの展示内容は老若男女おそらくほとんどのみなさんが一度は目にしているいわゆる有名な作品ばかりでしょう。
実は私。今この歳になって改めて彼女の言葉の数々がしみじみと沁みてきます。「神は細部に宿りたもう」彼女の信条だったそうです。読み方は違いますが私がいつも肝に銘じている言葉と本質はまったく同じです。


モノを創る人たちに共通に言える独特の格言かと思います。


ちなみに彼女が旅のお供にしたカメラはかつて一世を風靡したキヤノンA-1やコンパクトカメラ数台。カメラ好きな方ならすぐに分かるはずです。ここに遺品として残っているということは最後の台湾旅行は別のカメラだったのでしょうか?それとも何も持っていかなかったのでしょうか?遺品は様々なことを語りかけてきます。


今回の企画展はムラヤマが担当しました。彼女の凛とした姿や麗しいポートレイトが中心の展示空間です。実際の展示パネルや多くの原稿は当時の向田邦子の苦悩や傑出した才能の一旦を垣間見せますが展示空間の肝と言えるポートレイトの数々はそれら展示品とは違う何かを静かに語りかけてきます。


出来れば実際に見に行っていただけたら、と思います。素晴らしいポートレイトですから・・・。


SWCでした。


世田谷文学館 春の企画展「向田邦子 果敢なる生涯」今月の27日までです。

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