こんにちは、大坂一郎です。
先日、「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」京都公演を聴きに行ってまいりました。
私としてはもうひとつ、「京都コンサートホールの中に入ってみたい。」という目的があったのですが、
京都初の本格的大型音楽ホールということで新築当初から気にはなっていたのですが、なかなか
実行できなくていました。
このホールは低層住宅地域のなかにボンッと建っているイメージがあります。
そんなに遠くないせいもあって、東京や大阪へ出るのと違って、なかなか気分が「よそいき」になり
ません。
四条通りの百貨店に行く方が少し緊張します。
とにかく、スーパーに買い物に行くような「しまりのない」気分のまま家をでました。
さて、このホール、エントランスが敷地のだいぶ奥にあります(私は初めて知った)。
エントランス前広場はホールと府立資料館の建物と植物園の緑に囲まれて外部環境からゆるく
隔離された感じです。

気分が「非日常」になってきました。エントランスをはいるとすぐに螺旋形のアプローチ。
中心の空間には空調換気塔が12本建っているだけで何もありません。
空間の無駄遣いと怒られてしまいそうです。

長いらせんのスロープを歩いて登っていくにつれ、気持ちが高揚していきます。
何も装飾がなく、簡潔なディスプレイ(指揮者・演奏家の肖像)しか存在しないのも、
無駄な刺激がなくてよいです。

スロープを2階レベルまであがって、やっと大ホールのホワイエになりました。
ホワイエに至った時分には気持はすっかり「コンサートモード」です。
小さな無駄の積み重ねはただの無駄ですが、
十分なスケールと計算のもとにある「無駄な」空間があることによって、演奏を適度な緊張感の
中で楽しむことができました。
ところで「無駄な」空間の中にぽつねんと存在する空調換気塔ですが、
「ただ、立っているわけではないだろう」とディスプレイデザイナーのカンで、あらためてよく見て
みると、やはり仕掛けがありました。

ではまた。