
「建築家 吉村順三のことば100 建築は詩」
を読んでいると、思わず涙しそうになります。
こんなに建築のことを好きな人がいること自体が信じられません。
その中の「昔の人の知恵」と言う文章を記しておきます。
「一夜にして誰もが一軒の家を無から考えつくわけではないのであって、
やはり建築というのは、昔の人の知恵、
それをいかにして新鮮にしてゆくかということが、デザインだと思います。
手品のようにパッパッとデザインが出てくるものではなくて新しい組み合わせだと思います。
ですから、その中には昔からの材料が一杯ありますので、
昔からの知恵を尊重しなければいけないと思います。
それが僕の信条なんです。」
あの吉村さんですら、先人の知恵を大切にし、先人から学んでいるんですね。
まずは、模倣。
その上で、組み合わせてみる。
言い換えると、先人の知恵を、自分の知識としてきちんと吸収する。
吸収、咀嚼して、自分の言葉で発してみる。
昇華する。
オリジナルだ!と豪語して、先人の足元にも及ばない。
というのは、クリエーターとして正しい姿勢ではない。
プロとして失格である、ともいえるのかもしれません。
ちゃんと、精進し、勉強し続けることが必要だといえます。
はい、精進します。
すみでした。