上海出張に行って参りました。
いえいえ、行ってきただけです。
決して、参ってはおりません。
言葉のアヤです。悪しからず。
上海の出張に行く“ついで”に確かめたかったのは、
中国の日本に対するバッシングとは、
どの程度のものなのか?
日本で、連日連夜報道されている反日感情は、
実際、いかがなものなのだろうか?
きちんと見て、感じてこようと思っていました。
転ばぬ先の杖。
ではないのですが、運営マニュアルには
「反日デモや、反日感情をもった来場者が…」
のような項目も足して、の渡航であります。
1.展示会場内で最も大規模な出展であったこと。
2.通訳スタッフだけで100名を越え、
3.中国人のスタッフは、ざっと300名を優に超える人数であったこと。
4.街中でも平然と、日本人面して歩きまわっていたこと。
など、相当な露出と、接触があったにもかかわらず、
いやがらせ、その他にはまったく合いませんでした。
さて、
中国の印象というのは、
多くの人が声を揃えるように「パワフルな国」というものでした。
言い換えると、「強い者が正義である」
という感覚が、気持ちの底辺にある感じ。
たとえば、道路事情で言うと、
歩行者には、自転車がベルを鳴らし、
自転車には、バイクがホーンを鳴らし、
バイクには、車がクラクションを鳴らし、
速い車は、遅い車にクラクションを鳴らし、
大きい車は、小さい車にクラクションを鳴らす。
自分がやりたいことに関して、大声で主張すること。
を基本として、社会が成り立ってる。
というような印象でした。
閑話休題。
映像として撮影されているのですから、
反日デモ的なことは、事実あったのでしょう。
しかし、ごくごく一部の人が大声を出しているからといって、
それはあくまでも、マイナーであるということ。
メジャーではないということ。
が、体験的に感じられました。
裏返すと、どの国、どの人に対しても、
多面的な見方があるという事実。
に気づくことができました。
たまたま目にした情報が全てではないということ。
そこに示されることのみが真実ではないということ。
もっと言うと、
情報は、ある種のエネルギーなので、
そこには起点と、向きと、量がある。
言い換えると、情報とはベクトルである。
と言えるのではないか?
と、思った次第です。
簡単に言うと、
責任のない情報は信じない方が良いよ。
ということですね。(笑)
スーパーで買う野菜に、生産者のラベルが付いてると
なんとなく、信頼感が得られますが、
情報にも、というか、
情報にこそ
トレーサビリティが必要なんじゃあないかな?
と思った中国出張でした。
あ、ちなみに。
上海蟹、美味しかったです。
あ、だけど
ホントだと思うかどうかは、あなた次第!
※トレーサビリティとは、対象とする物品
(とその部品や原材料)の流通履歴を
確認できることである。(ウィキペディアより)
文責“すみ”