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〈感動ノート page.07〉ネットで「知る」だけじゃ満たされない。”それ以上”を求めた海外旅行

感動ノート

ムラヤマのユニークな制度「感動体験支援施策」。この施策を利用した社員がどんな場所に赴き、何に心を動かされたのかを、インタビュー形式でお届けする企画です。第5回目は『海外』がテーマです。

人はなぜ、海外へ行くのだろう?

世界遺産を巡る。ご当地グルメを味わう。自然の中でリフレッシュ──。
旅の目的は人それぞれですが、それだけであれば国内にも魅力的な場所はたくさんあります。でもわざわざ海を越えてまで出かけるのには、きっと“それだけじゃない”理由があるはずです。

今回は、ムラヤマのユニークな施策「感動体験支援施策」を利用して海外へ赴いた2人の社員の旅から、その答えを探ってみます。

感動体験支援施策とは?

展示会やイベント、教育・文化施設、国際プロジェクトまで……ムラヤマは人の心を動かす空間づくりを幅広く手掛けています。そんな私たちの仕事にとって「感動体験支援施策」は人の心を動かす感性を磨く大切なきっかけになっています。このコラムでは、ムラヤマの「感動体験支援施策」を通じた社員たちの体験談をご紹介します。

施策の詳しい内容については〈感動ノート page.00〉からどうぞ。

知りたいという好奇心が導いた、2人の海外体験

海外へ足を運んだ2人の社員レポートから見えてきたのは、それぞれが抱く“知的好奇心”でした。

まずは、北京へ足を運んだ塚本さんから。

塚本さん「仕事で深く関わることになった、世界的に活躍するアーティストの個展を観ておきたかったんです。元々、仕事をご一緒する方のことは少しでも知っておくのがポリシーで、相手への敬意として大切なことだと思っています。」

仕事のご縁をきっかけに興味を持った「アーティスト」。その個展が開催されていたのが、中国・北京でした。仕事への真摯な姿勢と「知りたい」という探求心が、彼女を海の向こうへと導きました。

一方、関川さんが南アフリカへ向かった動機は、その「場所」が持つ特異性にありました。

関川さん「南アフリカには世界一素晴らしい都市と評されるケープタウンがある一方で、光と影が隣り合わせにある社会だとも言われています。その強烈な『二面性』を体感してみたかったんです。」

危険を承知で、あえて“光と影”が混ざり合う場所へ──。
その探求心の強さに驚かされます。

好奇心の先にあったのは、”予想外”のリアル

異なるきっかけで海を渡った2人。現地での体験は、好奇心を満たすだけでは終わりませんでした。
待っていたのは、想像を超える“それ以上”の出会い。現代アートの作品に触れた塚本さんは、現地でしか得られない「空気感」の重要性を語ります。

塚本さん「写真や文献だけでは知ることのできない作品のディテールやアーティストの背景が感じられました。実際に足を運び体感することでわかる空気感や、周辺の要素に触れられることも大きかったです。この体験は、実際のプロジェクト推進でも大いに役立ちました。」

関川さんは、南アフリカの「明るさ」に心を動かされました。

関川さん「治安が悪く、暗さを抱えているかと思いましたが、むしろ明るい。人とのコミュニケーションで素直に表現することの大切さを感じました。『世の中は誤解だらけで、自分の目で確かめないと本当の姿はわからない』と痛感しました。」

2人が感じたのは、先入観を超える“リアル”。画面越しでは届かない空気、声、表情──。それはまさに、“知る”を超えた瞬間でした。

なぜ、人はわざわざ「行く」のか?

今の時代、知りたいことを知るだけなら、検索でいくらでも情報が手に入ります。塚本さんが追った現代アートやアーティストの背景も、 関川さんが知りたかった南アフリカの社会情勢も、検索すれば多くの記事や映像が見つかるでしょう。でも、それはあくまで“情報”でしかありません。

実際にその場に身を置き、肌で感じる「空気感」、画面越しでは伝わらない人々の「明るさ」、情報では知っていても実感のなかった「現実」。特に、言語も文化も異なる海外では、私たちの持つ「当たり前」が通用しません。だからこそ、五感が極限まで研ぎ澄まされ、情報の何倍もの密度で”それ以上”が心に刻まれるのでしょう。それこそが、現地でしか出会えない“それ以上”の体験です。

人が旅に出る理由。それは、今回の2人のように予期せぬ”それ以上”に出会うためなのかもしれません。そして、より大きな“それ以上”を求めて、異国へと赴く…。塚本さんも関川さんも、日本では味わえない“それ以上”を体感し、深い感動を胸に帰ってきました。

知る「だけ」じゃない。”それ以上”の体験をつくる仕事

2人の体験は、私たちの仕事にも通じています。見る・知るだけで満足せず、実際にその場に行き、その場で感じることでしか得られない“それ以上”に出会うこと。

そういった体験は、私たちのような仕事をする人間にとって非常に大切なことです。

かくいう私も、治安や言葉の心配がない国内旅行で、歴史や文化を深掘りするのが好きです。ただ、安心できる国内での「再発見」とは違い、異なる文化にぶつかる海外での体験は、凝り固まった価値観を壊してくれます。その土地や人の背景にある「まだ知らないリアル」を知りたいという好奇心こそが、 私たちムラヤマの「感動づくり」の原動力になっているのかもしれません。ムラヤマの仕事もまた、お客様に「見る・知る」だけでない、“それ以上”の体験を届けることなのです。

旅も、仕事も、きっかけは小さな好奇心から。その好奇心から一歩大きく踏み出し、リアルな空間に赴くことが、心を動かす想像以上の感動につながっていきます。次回は、「食体験」をテーマに綴っていきます。

text by 加持 翼

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